
【調査結果】研修で得た学びを実務で「十分に行動に移せている」と回答したのはわずか21.3%
ビジネスコーチグループ B-Connect株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:杉本 博史)は、従業員数1,000名以上の企業に勤務し、リーダー(管理職)向け研修を受講した経験のある管理職(本部長・部長・課長) 108名を対象に、管理職における研修と実践のギャップに関する実態調査を実施しました。
【本調査のハイライト】
01|リーダー向け研修で得た学びを、実務で「十分に行動に移せている」はわずか21.3%
02|84.2%が、集合研修とコーチングなどの組み合わせは「効果的」と回答
03|73.2%が、「リーダー(管理職)向け研修後の個別コーチングプログラム」への参加に意欲的
INDEX

調査概要
- 調査名称:管理職における研修と実践のギャップに関する実態調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2025年6月19日〜同年6月23日
- 有効回答:従業員数1,000名以上の企業に勤務し、リーダー(管理職)向け研修を受講した経験のある管理職(本部長・部長・課長) 108名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
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研修での学びを実務で「十分に行動に移せている」のはわずか21.3%
「あなたは、これまでに受講したリーダー(管理職)向け研修で得た学びを、実際の業務で行動に移すことができていますか。」と質問したところ、「十分に行動に移せている」が21.3%という結果になりました。つまり、大半が研修で得た学びを実務にて行動に移す際に何かしらの課題感を抱えていることがわかりました。

うまくいっていない、行動にうつせていない理由は、研修と現場のギャップ
「行動に移そうと試みたが、うまくいっていない」「ほとんど行動に移せていない」と回答した方に、「研修で得た学びを行動に移せていない理由として、周囲の環境や状況に関する要因を教えてください。」と質問したところ、「研修で得た学びと現場の状況にギャップがあるから」が40.9%、「上司や経営層の理解や支援が得られないから」が27.3%、という回答となりました。

研修で得た学びの実践における自身の課題、
「目の前の業務をこなすことで精一杯で余裕がない」が45.4%で最多

「リーダー(管理職)向け研修で得た学びを実践する際に、ご自身のスキルや考え方に関して感じる課題を教えてください。」と質問したところ、「目の前の業務をこなすことで精一杯で余裕がない」が45.4%と最多で、「新しい取り組みに対する周囲の理解が得られない」が30.6%、「継続的に取り組むためのモチベーション維持が難しい」が28.7%という回答となりました。
リーダー研修で得た学びを行動に移したことで、「コミュニケーション」「主体性」「問題解決」「業務パフォーマンス」などの向上

「あなたは、これまでに受講したリーダー(管理職)向け研修で得た学びを、実際の業務で行動に移すことができていますか。」という質問に、「十分に行動に移せている」「ある程度行動に移せている」と回答した方に、「あなたが研修で得た学びを行動に移した結果、チームや部下にどのような変化がありましたか。」と深掘りしてみたところ、「コミュニケーションが活性化した」が60.0%、「チームメンバーの主体性や積極性が高まった」が48.8%、「問題解決のスピードが上がった」が40.0%など、リーダー研修の内容を実際の業務に行動移すことができると、当然のことながら効果があることがわかります。
つまり、研修は受けて終わりではなく、そこで得た知識やスキルを日々の業務にどう活かすかが、リーダーとしての成長、ひいてはチーム全体のパフォーマンス向上に直結するのです。
リーダーたちはどのようなサポートを求めているのか
「情報」だけではなく、「仕組み」や「上司からの支援、理解」

「リーダー(管理職)向け研修で得た学びを実践するうえで、今後あったら望ましいと思う社内外のサポートを教えてください。」と質問したところ、「個人の状況に合わせた個別コーチング」が44.4%、「上司や経営層からの支援や理解」が32.4%という回答となりました。それ以外にも、定期的なフォローアップや確認などを求めています。
これはリーダーたちが、研修だけではなく、自身の個別の状況を他社に理解してもらい、伴走して欲しい、またそうすることで研修で学んだリーダーとしてあるべき行動ができるようになるということの表れだと考えられます。
84.2%が、研修で得た学びを実務に定着させるため、集合研修と個別アプローチ(コーチングなど)の組み合わせは「効果的」と回答

「リーダー(管理職)向け研修で得た学びを実務に定着させるために、『集合研修など一律のアプローチ』と『個人の状況や課題に応じたアプローチ(例:コーチング)』を組み合わせることは効果的だと感じますか。」と質問したところ、「非常にそう思う」が29.6%、「ややそう思う」が54.6%という回答となりました。
その理由を聞くと、「個別にフォローアップされることで、学びが定着しやすくなるから」が49.5%、「自分の課題やチームの状況に合わせた対応ができるから」が49.5%、「研修で学んだ内容を実務に応用するための具体的なアドバイスや気づきが得られるから」が40.7%が上位となりました。
ここから、「個別最適化された課題解決と対応」「実践的なアドバイスや気づき」といったところに、リーダーたちのニーズがあると考えられます。つまり、個別アプローチは、集合研修で得た学びをリーダー個人の状況に合わせて深め、実践に繋げるための重要なサポートであり、リーダーが直面する具体的な課題解決や、より本質的な成長を促す上で不可欠な要素であると言えるでしょう。

まとめ
今回は、従業員数1,000名以上の企業に勤務し、リーダー(管理職)向け研修を受講した経験のある管理職(本部長・部長・課長) 108名を対象に、管理職における研修と実践のギャップに関する実態調査を実施しました。
まず、研修で得た学びの実践における自身の課題として、「目の前の業務をこなすことで精一杯で余裕がない」(45.4%)などが挙げられました。リーダー向け研修で得た学びを実務で「十分に行動に移せている」と回答したのが21.3%という結果になりました。一方で、研修で得た学びを行動に移したことで、「コミュニケーションが活性化した」(60.0%)や「チームメンバーの主体性や積極性が高まった」(48.8%)などの効果を実感しています。さらに、84.2%が、研修で得た学びを実務に定着させるため、「集合研修」と「個別アプローチ(コーチングなど)」の組み合わせは「効果的」と回答しており、その理由については、「個別のフォローアップで、学びが定着しやすくなる」「自分の課題やチームの状況に合わせた対応ができる」が同率1位(49.5%)となりました。
今回の調査では、多くの管理職がリーダー向け研修で得た学びを実践することで、その効果を実感していることが明らかになる一方で、学んだ内容を実務に活かす過程で課題を感じているという声も寄せられています。事業環境の急速な変化や働き方の多様化により、管理職に求められるリーダーシップも複雑化しており、集合研修など一律のアプローチでは、個々の現場課題に対応しきれないケースが増えています。こうした「研修と実践のギャップ」を埋めるには、管理職一人ひとりの業務環境や課題に応じた個別サポートが欠かせません。とりわけ、研修後の継続的なフォローアップや、実践状況に即したコーチングの導入は、行動変容を促し、組織全体の成果向上につながる鍵となるでしょう。
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